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海外旅行 複数カ国・トランジットに最強!TRAVeSIMを使ってみた【自腹レビュー】

TRAVeSIMは東南アジア周遊旅行に最適!

こんにちは!

海外旅行中のネット環境、みなさんどうされていますか?手軽なのは空港でWi-Fiを借りることですがそれだと高いし、かといって現地で契約するのも不安…と思ったことはないですか?

今回、東南アジア5カ国にまたがる旅行をするにあたり、複数カ国で使えて日本で設定できる「TRAVeSIM」を使ってみたので、レビューしたいと思います(一切、提供、広告はありません!できるだけ純粋な感想をお届けします)。

結論から言って、東南アジア4ヵ国の周遊旅行(+日本)で使えました!以下の三つのどれかに当てはまる人には「最強のSIMカード」と断言します

  1. 比較的短期間で複数カ国を旅行する人
  2. 長時間トランジットがあり一旦空港を出る人
  3. 現地でSIMカードを買う自信がない人

では、ここから具体的に解説していきます!

「TRAVeSIM」とは?

アジア用と世界用 2つのプランがある

TRAVeSIMとは、複数の国で通信ができるSIMカードで、地域、期間、通信量によって二つのプランがあります
一つ目はアジア用で、期間は短め。二つ目はグローバル用で、期間が長めになって値段も高くなっています。どちらもデータ量は6GBです。

もう一つの特徴はeSIMを採用していることです。普通、スマートフォンで通信するときは小さいカードを本体に差し込んで電波をキャッチできるようにしています。お手持ちのスマートフォンにも基本はこのSIMカードと呼ばれるカードが入っているはずです。しかし、TRAVeSIMはeSIMという形式なので、物理的なカードは一切不要、インターネットからダウンロードすることで使えるようになります
そのため、申し込んでからカードの到着を待つ必要もないし、出発前にカードを差し替えて、帰国したらまた元のカードにするという手間も必要ないのです。今使っているSIMカードはそのままで大丈夫です!

少し細かい話をすると、こちらはタイの通信回線を利用したサービスのようです。従来、複数カ国を回る人には必ずと言っていいいほどお勧めされていたのが、タイのAISという通信会社のSIM2FLYというサービスですAmazonでカードを買うと複数の国で使えるんですよね。でも、タイでの利用には制限がありました。なぜかというと、実はこれ、タイの人が海外旅行に行く時のためのサービスだったからです。SIM2Flyもいいのですがタイで使えない、SIMカードが届くのに時間がかかるといったデメリットがありました。
で、今回のTRAVeSIMは、その外国人用バージョンだと思っていただければ大丈夫です。タイでも普通に使えるようになり、eSIMになったことで、申し込み後すぐに使えるようになりました。

申し込み手続きは全て日本語で案内されます(一部英語で申し込む箇所がありますが、日本語で案内してくれます)。使い方も日本語で画像付きの説明があるのですごくわかりやすかったです。海外サービス特有の不自然な表現も変なフォントもなかったので日本人スタッフが担当しているのではないでしょうか。今回利用しませんでしたが24時間対応の日本語の電話サポートもあるらしく安心ですね

使い方

渡航先を入力すると自動でプランを選んでくれる

次に使い方や申し込みの方法をご紹介します。といっても細かい設定の方法はここでは紹介しません。なぜかというと、ホームページとメールで送られてくる案内がわかりやすくて、わざわざここで説明する必要がないからです。

まず、ご利用の端末がでTRAVeSIMが使えるか確認しましょう。ポイントは「eSIM対応かどうか」SIMロックが解除されているかどうか」です。前者はホームページで確認できます。iPhomeの場合、XS以降は対応しているはずです。後者は、携帯ショップでスマホを買っている場合、ロックがかかっているので解除して、他の会社のSIMカードを使えるようにする必要があります。極端に古い端末でない限り無料で解除できます。

申し込みは公式サイト(https://www.travesim.com/)から行います。まず、利用予定国を入力すると、最適なプランが表示されます(もっともプランは二つしかありませんが)。プランを決めて設定を進めます。パスポート番号の入力は不要なのが手軽でいいですね。
利用期間はアジア版で8日間です。時差もあるのにどうやって8日間をカウントするかというと、最初に通信を開始してから192時間フルで使えるようです。今回の旅行は、出発から8日後の20時に成田に帰ってくる予定だったので、出発日の19時に日本国内で利用を開始し、回線がつながっていることを確認しました。基本的には、帰りのフライトの出発時間から逆算して利用開始時間を決めればいいと思います。ただし、フライトの出発が遅れる可能性を見越して、余裕を持たせられるといいですね。

通信を開始するには、申し込み後にメールで送られてくるQRコードを設定アプリかで読み込むだけです。この作業にはインターネットが必要なので、国内で普段使っているネット環境や、空港などのフリーWi-Fiがあるところでやりましょう。
国が変わった時に追加で必要な設定はありません、自動でその国に対応する回線に切り替わります。なおiPhoneの場合、通信量は「設定」アプリから確認できます

ここまでご紹介したことと一部重複しますが、ここから、メリットデメリットをお伝えします。

メリット

TRAVeSIMを複数カ国で使ってみた
  1. 複数カ国周れる
    繰り返しますが最大の特徴です。実際にシンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、日本で使えました!複数カ国をまたぐ旅行や、長時間のトランジットがあって空港から出たいときに最強です。例えばタイからカンボジアラオスに行く、シンガポールからマレーシアにいく、インドネシアに行くけどクアラルンプールで長時間の乗り継ぎがあるから観光したいそういう旅行に最適ですし、こういったSIMがあること自体、旅行の選択肢が広がるのではないでしょうか。
  2. 日本で設定できる
    日本語でサポートを受けられたり、日本でチェックして繋がるか確認できるのも大きなメリットです。ネットで買ったSIMを現地でスマホに入れてみて繋がらなかったら絶望ですよね(実際にそういう日本人ご夫婦にベトナムで遭遇しました)。到着後にSIMカードを買えば設定もやってくれますが、英語で交渉できないと、最初に勧められるのはかなり大袈裟なプランなことが多いです。また、現地で購入する場合、SIMカードの購入は入国後です。空港によってはイミグレ通過までにかなり時間がかかったり、空港Wi-Fiも使えなかったりするので、イミグレ通過前から使えるのも便利です
  3. eSIM
    eSIMなのですぐに使えます。Amazonで売っている多国対応のSIMカードは配送に1週間近くかかったりしますが、TRAVeSIMは直前でも申し込めるので、ギリギリまで準備しない私のような人間でも使えました。また、SIMカードを入れ替える必要がないため、SIMカードを取り出すためのSIMピンを持ち運ぶ必要もないですし、現地で取り出した小さい小さい日本のSIMカードを無くさないように注意して持ち運ぶ必要もありません。ただし、対応していない機種も多いので注意が必要です。

デメリット

  1. 接続の安定性
    正直に言って、接続は「思ったより安定」してます。しかし、時たまものすごく遅くなったり繋がらなくなったりします。そういうときは、一旦フライトモードをオンにして通信を切ると復活します。全く繋がらないということは、タイのど田舎を鉄道で抜けているとき以外ありませんでした(多分圏外)。
  2. 1カ国しかいかない場合は割高かも
    東南アジアなどに旅行する場合、現地での購入と比べると正直言って割高です。今回、通信量が足りなくなりそうだったため、タイで現地のSIMカードを購入しました。1週間使い放題で800円ほどだったので、8日間6GBしか使えなくて2000円近くするTRAVeSIMはだいぶ割高といえます
  3. タイ人扱いされる
    これは少し説明が必要です(笑)。先ほど説明した通り、TRAVeSIMはタイの通信会社のサービスを利用します。なのでタイのAISという会社の回線を使い、タイ国外ではAISと提携する会社の回線を借りてタイを経由して通信をしていることになっています。すると、様々なWebサービスでタイ人の利用だと判断されてしまうんですね。例えば検査の言語は「タイ語に限定」が選べるようになっています。Booking.comやagodaの料金はタイバーツで表示され、電話番号の入力もデフォルトがタイの国番号になっていたりします。この辺りは全部設定を変える必要があるのでちょっと面倒です
  4. 6GBだと少なすぎるかも
    先ほどお伝えした通りですが補足します。海外旅行だと右も左もわからずついつい調べ物をしてしまう…というのもありますが、利用量の内訳を見ると、「メモ」「instagram」「音楽」が結構使ってるんですよね。音楽はダウンロードしておきましょう。インスタグラムはアプリではなくブラウザを使った方が節約できます。メモは旅行直前に持ち出したい書類を大量にスキャンしたのですが、そのデータをクラウドに送信するのにモバイルデータを使ってしまったようです。大事なことは、設定から、モバイル通信をして欲しくないアプリはオフにすることです!iPhoneなら、設定→モバイル通信→下の方にアプリごとにスイッチを切り替えられる)
  5. eSIMなので使えないスマホもある
    最後に大事な話です。eSIMは全てのスマホで使えるわけではありませんiPhoneならXS以降は全ての機種で対応しています。Androidの場合、安い端末を中心に使えないものも多いです。TRAVeSIMのホームページで調べられるので確認しましょう。同時に、スマホを携帯ショップで買っている場合、「SIMロック」が解除されていないと使えません。ロック解除は携帯ショップで無料でやってくれますので必ず事前に確認しましょう(iPhone6以前など極端に古い端末では解除できません)。

おすすめできるか

最後に繰り返しになりますが、お勧めできるのは

  1. 複数カ国をまたぐ旅行をする人
  2. 長時間のトランジットで空港を出る人
  3. 現地でSIMカードを買う自信がない人

です!事前に日本で準備するSIMとしては現状ベストなのではないでしょうか。ただし、1カ国だけなら現地で買った方が圧倒的に安くなりますし、全てのスマホで使えるわけではないので注意が必要ですね。

自分に合ったSIMカードを見つけて良い旅をお過ごしください